0402サイズで静電容量22pF実現の積層セラミックコンデンサ

　村田製作所は、0402サイズで静電容量22ピコFを実現した世界最小、最大容量のHiQタイプの積層セラミックコンデンサ（MLCC）＝写真＝の量産を福井村田製作所（福井県越前市）で開始した。

　パワーアンプなどの高周波モジュールで求められている小型、大容量の要望に応えた。0.4×0.2×0.2ミリメートルの0402サイズHiQタイプMLCCは同社が11年9月に世界のトップを切って量産。静電容量は0.2―10ピコFだった。

　今回0402サイズで静電容量を11―22ピコＦまで拡大した。定格電圧16Vdc、使用温度範囲-55―+125度C。静電気による製品ピックアップミスやメモリーモジュールなどの静電気放電（ESD）破壊の課題をテープ幅4ミリメートル、部品ピッチ1ミリメートルのエンボステーピングによる新包装「W4P1」を採用した。従来の紙テーピングで課題だったテーピング台紙の毛羽、紙粉などがなく、実装工程のクリーン度を向上できる。

　実装面積の削減、セットの低背化、HiQおよび低ESＲ特性による低消費電力化、新包装形態による工程歩留まり向上など可能。