電波プロダクトニュース



120629_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月29日120629_01 富士通セミコンダクター 半導体集積回路 専用IC 一般産業用

9キロバイトのFRAM搭載のHF帯RFIDタグ用IC


 富士通セミコンダクターは、HF帯(13.56メガヘルツ )RFIDタグ用ICとして、業界最大容量の9キロバイトのFRAM(強誘電体メモリー)を搭載した新製品を発表した。大容量メモリーとともに、シリアルインターフェイスを搭載し、組込み、産業分野でより豊富なデータを蓄積できる。

 FRAMは、高速書き込み、高頻度書き換え、放射線耐性、低消費電力などの特徴を備える不揮発性メモリー。富士通セミコンダクターでは、FRAMを搭載したRFIDタグ用ICを「FerVID Family(ファービットファミリー)」として展開。9キロバイト容量品として「MB89R112」を8月からサンプル出荷する。

 新製品は、9キロバイトのうちユーザーメモリーとして使用できる8キロバイトのメモリーは、32バイトのブロック256個を有する構成で、ISO/IEC15693に規定されるリード・ライトコマンドで8キロバイトの全領域にアクセスできる。8キロバイトのデータの書き込み時間は約4秒で、EEPROMを用いた製品の6倍以上の高速書き込みが行える。

データロガー的に

 RFIDタグに記録できる情報量が増えることにより、製品の製造から物流、使用から廃棄までのライフサイクルのトレーサビリティ管理や、メンテナンス記録を現場で残すデータロガーとしての用途への利便性が向上する。

 シリアルインターフェイスSPIを搭載しており、マイコンとの接続が可能。マイコンからFRAMのユーザーメモリーへSPIを介して接続でき、共通のメモリー領域をデータロガーとして使うことや、マイコンの動作設計を変更するパラメータ領域として使える。

 物流の環境ログや装置の異常検知、表示の変更、センサーのしきい値変更、ファームウエアの設定変更など、これまでにない革新的な利用方法にも対応する。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |