標準電源「HWSシリーズ」の蓄電池充電用オプション

　TDKは、TDKラムダが産業機器用標準電源「HWSシリーズ」の蓄電池充電用オプション「HWS―L／BATシリーズ」を開発したと発表した。24V系、48V系蓄電池に対応した600W、1千Wの4モデルをラインアップ。TDKラムダが、受注を開始した。初年度2千台の販売を見込む。価格は、3万7千―7万6500円。

　東日本大震災以降、緊急時の電力の確保が各方面で急務となり、蓄電池を使った電力のバックアップシステムの必要性が高まっている。新製品は、小・中容量蓄電池向けアプリケーションとして開発した定電流出力電源。

　産業機器向け電源として実績のある「ＨＷＳシリーズ」をベースにした定電流出力電源で、定電流定電圧充電方式に対応する小・中容量蓄電池の充電に最適。さらに充電電流値、充電上限電圧は仕様の範囲内であらかじめ任意に調整することが可能。

　この電源のほかに、逆流防止ダイオードと、必要に応じて電池の異常時にそれを検知して、この電源を停止するための回路などを組み合わせることで、簡単に充電器を構成することができる。

　電流値、最高電圧は本体のトリマで可変が可能な定電流出力電源で、リチウムイオン電池、鉛蓄電池などを使った蓄電システム、非常用電源など、汚水処理、電気分解、そのほかの定電流電源が必要なアプリケーションに適している。