電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月25日120725_03 ザイリンクス 半導体集積回路 セミカスタムIC 通信インフラ用

28ナノプロセス採用で低消費電力と低コスト実現のFPGA「Artix-7」


 米ザイリンクスは、28ナノプロセス技術を用いたFPGA「7シリーズ」で最も消費電力とコストを低減したファミリー「Artix―7」の出荷を開始した。これによりVirtex―7、Kintex―7を含め7シリーズの全3ファミリーの出荷が開始された。

 このほど出荷を開始したArtix―7ファミリーは、7シリーズで最もローエンドの製品群。電池駆動する携帯型端末などを含めた小型機器に対応する低消費電力性を小型パッケージ、低価格で実現する。

 例えば、ポータブル型超音波診断装置では、従来のローエンドFPGAを使用した場合3チップ構成だったが、Artix―7では28ナノプロセスの高集積化などにより、1チップで実現。システムでの消費電力を45%低減し、逆に性能面では5割程度高められるという。

 同様に小型無線基地局や携帯型無線機などでも、従来のFPGAを使ったシステムに比べ、小型化、低消費電力化とともに高性能化を実現できる。

 Artix―7ファミリーとしては、最もロジック規模が小さい「100T」(ロジック数=約10万個)から出荷を開始。今後、よりロジック規模の大きい「150T」などの出荷を計画している。

 ザイリンクスは、10年に台湾TSMC社のFPGA向けに開発した「HPLプロセス」を採用した28ナノプロセス世代FPGA「7シリーズ」を発表。

 以来、ミドルエンドファミリー「Kintex―7」、ハイエンドファミリー「Virtex―7」の出荷を開始しており、今回のArtix―7の出荷で、7シリーズ3ファミリーが全て出そろった。

 同社は、7シリーズ同様28ナノプロセスを採用し、FPGAとARMプロセッサコアを搭載した「Zynq」も出荷済み。

 同社では「発表から2年程度で全ファミリーの出荷を実現できた。また、7シリーズのデザインイン状況は、これまでの世代と比較しても大変、好調に推移している」とし、製造面、営業面ともに28ナノ世代品の順調さをアピールした。


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