2点接点タイプの0.4ミリピッチ基板対基板コネクタ「WP3シリーズ」

　日本航空電子工業は、携帯電話／スマートフォンなどの小型携帯機器向けに、２点接点構造により衝撃や振動に強く、良好なクリック感を実現する０.４ミリピッチ基板対基板コネクタ「ＷＰ３シリーズ」を開発した。

　新製品は、小型携帯機器の省スペース化のための接続部品への小型・薄型化要求や、落下や衝撃に対する信頼性の両立ニーズに対応して開発した。２点接点構造の採用で、耐落下衝撃・耐振動に対応するとともに、指先に嵌合時の感触（クリック感）が伝わることで、顧客の作業性を高めている。

　特徴は０.４ミリピッチ、２列、スタッキング高さ１.０ミリメートル、製品幅寸法３.４ミリメートル。ねじれストレスに対応し、高抜去力を生み出す２点接点コンタクト構造。作業者に伝わる良好なクリック感により作業性を向上。摩耗に強く、接触信頼性の高い素材面接触構造。鉛フリー対応（コンタクトにニッケルバリアを施し、はんだ上がりを防止）。

　適用市場は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートＰＣ、小型液晶ディスプレイ、ＤＳＣ、ＤＶＣ、そのほか小型携帯機器。

　一般仕様は、極数は１６／２０／２２／２４／３０／３６／４０／４２／５０／６４／７０／８０。ピッチ０.４ミリメートル、２列。使用温度範囲マイナス４５―プラス８５度Ｃ。接触抵抗７０ｍΩ以下（初期）。寿命５０回。定格電流はＡＣ、ＤＣ各０.４Ａ／１芯。定格電圧はＡＣ、ＤＣ　５０Ｖ。絶縁抵抗１００ＭΩ以上（初期）。耐電圧ＡＣ２５０Ｖｒｍｓ　１分間。総合挿入力１.５Ｎ×ｎ以下。総合抜去力０.２Ｎ×ｎ以上。

　サンプル価格は、プラグ２.０円／芯、レセプタクル２.０円／芯。販売目標は月間３００万個。