１チップ車載メータパネル用ミックスドシグナルマイコンファミリー

　フリースケール・セミコンダクタは、車載メーターパネルを１チップで実現するミックスドシグナルマイコンファミリー「Ｓ１２ＭａｇｎｉＶ（マグニヴィ）Ｓ１２ＺＶＨＹ」を発表した。今年１０―１２月から、一部顧客向けサンプル供給を開始する予定。

　新製品Ｓ１２ＺＶＨＹは、多様なアナログ機能を統合。高電圧の信号と電源をマイコンに直接接続でき、ボード空間が節約できるほか、システムの複雑化も避けられる。ＣＡＮモジュール、電圧レギュレータ、リアルタイムクロック、サウンドジェネレータなどの機能を搭載。４キロバイトのＥＣＣ　ＲＡＭ、モーターストール検知の独自機能なども備える。

　これまで、車載メーターパネルには、バッテリやパワーアクチュエータ出力に接続するための高耐圧プロセスのデバイスと、低電圧のロジックプロセスで製造されたマイコンなど複数のデバイスが必要だった。

　新製品では４０Ｖ耐圧アナログ、不揮発性メモリー、デジタルロジックを１チップ化。従来、最大４個のチップで構成していたシステムを１チップ化できる。