コンサートホール並みの音質の車載用クラスＤステレオ増幅器

　オランダのＮＸＰセミコンダクターは、車載用としてコンサートホール並みの音質を出すクラスＤのステレオ増幅器「ＴＤＦ８５９９Ｃ」の出荷を開始した。

　同アンプはハイパワー出力と効率が求められる高級車の音響システムとしての利用に適しており、最大４８Ｖまでの供給電圧範囲。

　この増幅器によって最大の高出力パワーを可能にし、音響デザイナーは高抵抗負荷のスピーカを自由に設計できるようになる。こうして設計されるスピーカは、より軽量、小型、高コスト効率になる。

　ハイファイマニアを満足させるサウンドのＴＤＦ８５９９Ｃは、特に自動車に適している。エネルギー効率に優れ、環境に優しい。無駄な熱も出さないためだ。スピーカの高インピーダンスによりコンパクトなスピーカ設計が可能、軽量化、太いケーブルが不要になるという利点もある。

　ＴＤＦ８５９９Ｃの主な特徴と利点は次の通り。
　○高効率、低静止電流、８―４８Ｖの動作電圧、二つの８Ω／６ΩＢＴＬチャンネル、もしくは一つの４Ω／３ΩＢＴＬチャンネル、差動入力、高速モードＩ²Ｃバスなど。
　○各チャンネルは独立した短絡回路保護と、負荷、ＧＮＤ、サプライ向けの先進の短絡回路保護を持つ。負荷ダンプ保護機能もある。
　○さらに熱フォールドバックおよび熱保護、ＤＣオフセット保護、ＡＤもしくはＢＤ変調を選択できる。