LTEの基地局向け恒温槽付き水晶発振器（OCXO)

　日本電波工業は、ＬＴＥの基地局向けに従来品に比べて精度が１桁高い恒温槽付き水晶発振器（ＯＣＸＯ）＝写真＝を開発した。サンプル出荷は１３年１月、量産は３月を予定。

　新製品は公称周波数が１０メガヘルツ　。独自の熱解析シミュレーションを駆使して熱設計と熱伝導性の高い基板の導入によって、従来品より１桁高い-１０乗という、ＯＣＸＯとしては最高レベルの精度を実現したもの。 　周波数温度特性は最大±０.５ｐｐｂ／-１０―+７０度Ｃ。長期安定度が最大±０.５ｐｐｂ／日、同±５０ｐｐｂ／年。サイズは３７×２８×１３ミリメートル。

　これによって、移動体通信基地局におけるフリーラン時にも基地局システムのソフトウエア処理と合わせて高い精度を実現し、移動体通信の高速化に対応した基地局の運営に貢献していく。