電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月28日 120928_04 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

車載電装向けアルミ電解コンデンサ「MHKシリーズ」など


 日本ケミコンは、車載電装市場向けにアルミ電解コンデンサの新製品を相次いで投入する。ECU向けに小型で高信頼性のチップタイプ「MHKシリーズ」を12月からサンプル対応し、13年4月にはケミコン宮城(宮城県大崎市)において月間100万個体制で量産を開始する。

 また、EPS装置やインジェクションなど高温度環境下で使用される電源向けにリード形「GPDシリーズ」を開発、既にサンプル対応中で、ケミコン岩手(岩手県北上市)において11月から月間50万個で量産を立ち上げる。

 エンジンルームやその近傍に搭載されるECUでは、車両走行時にはエンジンからの高い輻射熱にさらされる一方、寒冷地でも一定の性能を維持することを想定した設計・開発が行われている。

 MHKシリーズは、こうした環境対応を配慮して開発した。封口材に封止性能に優れた新材料を採用するとともに電解液の組成の最適化、新規生産手法の採用などで、従来品「MHB」の優れた特性を維持しながら、部品体積の約50%小型化に成功した。

 温度範囲は-40―+125度C。35V定格で47―100μFをカバー。サイズは6.3φ×7.7ミリメートル。耐久性は125度C2千時間保証。耐久試験後のESR値は-40度Cで6Ω以下/400キロヘルツ 。

 GPDシリーズは、125度C対応の従来品「GPA」に比べて、高リプル化、高温度化、高容量化を実現したもの。

 高温度領域での安定性に優れた電解液と物性劣化への耐久性を向上させた封口ゴムの採用などで、30―60%の高リプル化、135度Cという高温度化を実現した。高容量電極箔の採用と構造の見直しなどで、30―40%の高容量化を実現。さらに熱安定性に優れ、低温度特性を改善した電解液を採用し、高リプル化しながら-40度CでのESRを30―50%低減した。

 温度範囲は-40―+135度C。25―100V定格で160―1万2千μFをカバー。耐久性は125度C3千時間、135度C3千時間(25―50V品)、135度C2千時間(63―100V品)。サイズは12.5φ×20―18φ×40ミリメートル。


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