高周波アプリケーション向けSMA型精密テストコネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、優れた高周波応答性が求められる高周波アプリケーション向けに、設計柔軟性の大幅な向上と取り付け時間短縮を実現する、ＳＭＡ型の精密テストコネクタ「７３３８７」「７３２５２」を発表した。

　最大５０ギガヘルツ　のアナログ信号用途で優れたパフォーマンスを発揮し、２０ギガｂｐｓを超える高速デジタルシステムに適している。

　モレックスの精密テストコネクタは、０―８０ＵＮＦねじを使用してＰＣＢに締め付ける独自構造のコンプレッション実装を採用し、基板厚は０.５７ミリメートルから２.７９ミリメートルに対応。ＰＣＢへのはんだ付けが不要で、取り付け時間を短縮できる。

　同コネクタはストレート実装設計のため、取り付け位置が基板端部に制限されず、任意の場所に取り付けられる。設計柔軟性の向上が図れ、基板の高密度化が可能。

　特徴は、７３３８７は５０ギガヘルツ　アナログ信号用２.４ミリメートルバージョン。テスト機器の２.４ミリメートルプラグコネクタと結合。２０ギガｂｐｓ超の高速デジタルテストボードに高帯域パフォーマンスを提供する。

　７３２５２は４０ギガヘルツ　アナログ信号用２.９２ミリメートルバージョン。テスト機器のケーブルやアダプタで一般的に使用される２.９２ミリメートルプラグコネクタと結合。２.４ミリメートルバージョンよりも低価格。嵌合インターフェイス２.４ミリメートルおよび２.９２ミリメートルで、ネットワークアナライザケーブルと互換。挿抜５００回に耐える丈夫なステンレス製ハウジング。

　用途は、テストおよび特性評価ボード、リファレンスバックプレーンや高速バックプレーンなどのデータ通信用途およびテレコミュニケーション用途、テストおよび測定装置メーカー、チップメーカー、高速デジタルコネクタメーカー向けなど。