電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月20日 130220_02 東芝 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 移動体通信機器用

消費電力半減のスマホ向けCMOS電力増幅器


 東芝は、スマートフォン向けのCMOS電力増幅器で、データ送信時の消費電力を半減する電源制御技術を開発した。送信電力レベルに応じて増幅器内の電源経路切り替えを行い、電力効率を改善した。米国サンフランシスコで開催中のISSCC(国際固体素子回路会議)で18日(現地時間)に発表した。

 スマートフォンで、WCDMAやLTEなどの信号を送信する場合に、基地局との通信距離や伝送情報によって送信電力が変動する。端末に搭載される電力増幅器の電力は、長距離送信時の大電力を想定した電源電圧に保つため、短距離送信時などには電力効率が低下している。

 電力効率を改善するため、電源電圧を制御するには、これまで増幅器外部に電源ICやインダクタ素子の取り付けが必要となり、小型化が要求されるスマートフォンでは電源制御技術を用いにくかった。

 東芝が開発した電源制御技術は、増幅器内の増幅素子を二つのブロックに分割し、各ブロックへの電源供給経路をスイッチ素子で切り替えるもの。電力効率が最大2倍改善し、低送信電力時の消費電力を半減できる。外部部品が要らずスマートフォンに適用できる。

 東芝では、歪み性能や雑音性能の改善を図り、3年後をメドに実用可能な技術開発を目指すとしている。


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