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3月19日 130319_01 パナソニック 半導体集積回路 専用IC パソコン・OA機器・LAN用

UHS-U準拠のSDカードとPCIExpレssのブリッジLSI


 パナソニックは、SDカードの最新規格UHS―U(312メガバイト/秒)準拠のSDカード「SD UHS―U(Ultra High SpeedU)」とPCI ExpressをつなぐブリッジLSIを世界で初めて開発した。今月からサンプル出荷を始め、8月から量産を開始する。前工程は外部ファウンドリ(受託製造会社)を使い、後工程はシンガポール工場で行う。月産100万個以上でスタートする。

 PCI Expressを搭載しているホストCPUにSDカードを接続するためのLSIで、マザーボードやサブボードに搭載することにより最大読み出しデータ転送速度250メガバイト/秒、最大書き込みデータ転送速度200メガバイト/秒の最新SDワールドを実現できる。

 多那瀬寛パナソニック デバイス社セミコンダクタビジネスユニットLSIディビジョン長は「今のシステムを変えずに、現在広く普及しているHigh Speed規格の12倍、UHS―T規格の3倍速いデータ転送を実現できる。SDカードの高速化が進む中、最新規格UHS―Uの高速大容量SDカードの普及の仕組みを提供し、一気にSD UHS―U対応機器を普及させていきたい」と話している。

 今回のブリッジLSIと同時提供のブリッジLSI評価ボード(UHS―U対応評価カードを含む)を使用すれば、13年度中のUHS―U規格対応SDカードの出荷に合わせてパソコン、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、タブレット端末、スマートフォン、ブルーレイレコーダ、監視カメラなど同規格SDカード採用機器を商品化できる。

 ブリッジLSI使用のマザーボード、サブボードなら今回のブリッジLSIに置き換えるだけで、PCI Expressホスト側でSDカード対応している場合はマザーボードにブリッジLSIを追加するだけで、それぞれSD―UHS―Uの高速データ転送を実現できる。

 新開発のブリッジLSIは40ナノメートルCMOSプロセスを採用。同社従来ブリッジLSIと同じ4ミリ角BGAパッケージで供給する。同社従来ブリッジLSIで0.4ミリメートルだったピンピッチは0.5ミリメートルの49ピン。待機時最大消費電力0.5mWと同社従来品の20分の1以下。インターフェイス部の各種低消費電力モードに対応し、SDカード通信時電力を低減した。PCI ExpressGen2.1規格に対応。

 SDカードの主力の「SD HS(High Speed)」で10分以上、現行最新規格の「SD UHS―T(Ultra High SpeedT)」で3分かかる12ギガバイトのデータ(フルHDデータ1時間相当)転送を今回のブリッジLSIを使用したSD UHS―U(Ultra High SpeedU)」なら49秒で転送できる。High Speed規格より12倍、UHS―Tと比べても3倍速いデータ転送が可能となる。

 SDカード内の約200メガバイトのJPEG画像データ56枚をPC内のHDDへ転送する評価試験では、従来のブリッジLSI搭載リーダー/ライター経由で11―12秒かかっていたデータ転送を今回の新開発ブリッジLSI搭載PCI Expressボード経由なら1秒程度で転送できる。


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