電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月20日 130320_03 日立/昭和電線ケーブルシステム ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般産業用

耐震性に優れた154kVクラスの電力用変圧器


 日立製作所は、昭和電線ホールディングスのグループ会社である昭和電線ケーブルシステム(山田眞彦社長)と共同で、高い耐震性を備えた154kVクラス電力用変圧器を開発し、販売開始した。東日本大震災の社会インフラ設備被災などを機に、送変電分野でも電力事業用や鉄道用などを中心に、特に154kVクラス以上の電力用変圧器の耐震性向上ニーズが高まっている。

 両社は、これまで高い耐震性を備えた66/77kVクラス変圧器を共同で開発してきたが、さらなる高電圧化ニーズに対応して今回、日立の持つ変圧器の耐震性への知見と昭和電線ケーブルシステムのダイレクトモールドブッシング技術を結集し、154kVクラスで高い耐震性を備えた変圧器を開発した。

 新製品は、軽量・小型化の新素材を適用した154kVクラスダイレクトモールドブッシングを新たに開発し搭載、変圧器全体の低重心化や、ブッシング取り付け部の剛性を高め耐震性を向上させた。地震により変圧器内部の絶縁油が動揺し発生する圧力で避圧弁が開放されても、瞬時に自動で復帰する機能を備える。

 154kVクラスダイレクトモールドブッシングは、絶縁媒体に油を用いず、エポキシ樹脂にシリコーンゴムの外被を直接かぶせた絶縁構造。油が漏れるリスクを排除したほか、従来の磁器碍子ブッシングと比較し、約80%の軽量化と約40%小型化を実現した。固有振動数を高め、地震の周波数と共振してブッシングに過大な応力が発生するリスクを低減している。


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