同等サイズで32％高トルク化した自動車電装用モーター

　マブチモーターは、自動車電装用モーターの新製品「ＲＳ―６５６ＷＡ」を開発し、販売開始した。従来製品と同等サイズを維持しながらトルク、静音性、寿命、剛性を向上させた。作動時の振動を大幅に低減することにより、実使用環境における静音性を向上するとともに耐久性向上ニーズに対応すべく、高剛性化、高出力化と長寿命化を達成した。

　代表的用途はパーキングブレーキ、シートベルトプリテンショナ、ドアクローザーなど。

　新製品は、モーターの小型・高出力化に有効なネオジム磁石を使用せず、一般的なフェライト磁石により従来製品（ＲＳ―５５５Ｐ�]）と同等体積を実現し、約３２％の高トルク化を実現した。従来製品比でモーター作動時の振動ピーク値を約１０デシベル低減、実使用環境における静音性を向上。従来製品比で約２倍の長寿命化を実現し、耐久サイクルを倍増させた。シャフト径を４.０ミリメートルに拡大し、高剛性化を図っている（従来製品は３.１７ミリメートル）。

　出力は、約１５―１８５Ｗ。使用電圧は１２―２４Ｖ。サイズは直径３５.８ミリ―長さ５７.０ミリメートル。重要さは約２５５グラム。電気ノイズ低減用ＥＭＣ素子内蔵。