電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月28日 140528_01 アルプス電気 接続部品 スイッチ・リレー・ヒューズ 移動体通信機器用

スマホのカメラ向けダブルアクションタイプの超小型タクトスイッチ


タクトスイッチダブルアクションタイプ
「SKTCシリーズ」

 アルプス電気は、スマホのオートフォーカスカメラ機能向けダブルアクションタクトスイッチ事業で積極的な拡大を目指す。同社は27日、スマホなどのモバイル機器向けに、業界最小サイズのタクトスイッチダブルアクションタイプ「SKTCシリーズ」を開発したと発表した。既に量産を開始しており、今後、ミドルエンド以上のスマホなどをターゲットに、グローバルでの拡販を展開する。

 新製品は、スマホなどのオートフォーカスカメラ用2段式シャッタスイッチへの小型化ニーズに対応して開発したもの。

 スマホに搭載される電子部品は、一層の小型化が要求されているが、スイッチなどの操作デバイスの小型化は操作フィーリングが損なわれてしまう場合がある。特にスマホ内蔵カメラのシャッタボタンなどは、ピント合わせと撮影の2度押し機能を必要とするため、小型化と機能の両立を図るには技術的な課題があった。

 SKTCシリーズは、同社が長年培ってきた機構設計技術を生かし、これらの課題を解決したもの。ダブルアクションタイプとして業界最小の3.40×2.20×高さ0.62ミリメートルの小型化を実現した。さらに、操作フィーリングを生み出すメタルコンタクトを新たに開発。独自のノウハウで形状、材質を最適化し、小型化と好フィーリングの両立を実現した。

 確実な操作性を確保するため、メタルコンタクト部にプロジェクション構造を採用。これによりスイッチの操作ポイントが大きくなることで、実装精度の許容範囲が広がるとともにスイッチボタンへの突起が不要となり、セット側で取り扱いが容易になる。

 プロジェクション構造はインナープロジェクションタイプを採用し、耐久性を高めている。「独自のプロジェクション構造を採用することで、操作感触のばらつきを低減し、均一な操作感触を確保した」と同社営業本部は話す。

 スマホでのカメラシャッタ操作の方式は、シングルアクション(1段式)スイッチ、タッチ操作による方式、ダブルアクション(2段式)スイッチの3通りがある。

 オートフォーカスカメラでは、タッチ操作デバイス、またはメカ式のダブルアクションスイッチが使用されるが「最近のスマホ市場では、カメラライクな機能を訴求するスマホの需要が顕在化してきている」(同社営業本部)とし、今後、SKTCシリーズの拡販強化を推進する。スマホのほか、ウエアラブル端末などでの使用も想定する。

 SKTCシリーズは、防水規格IP67相当に対応。サンプル価格は100円(税込み)。生産は角田工場(宮城県角田市)で月産300万個を予定する。

 作動力は1段目が0.6N、2段目が1.4N。作動量は1段目が0.15ミリメートル、2段目が0.25ミリメートル。動作寿命7万回。最大定格は12V DC50mA。


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