電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月29日 140529_01 DIC(旧大日本インキ化学工業) 電子材料 電子材料 移動体通信機器用

携帯端末等の部品から発生する熱の放熱シート用超薄型粘着テープ


放熱シート用透明粘着テープ

 DIC(旧社名・大日本インキ化学工業、東京都千代田区、中西義之社長)は、世界最薄の放熱シート用粘着テープを4月から発売開始した。

 スマホやタブレットPCなどの電子部品から発生する熱を放散する放熱シートに使用する超薄型の粘着テープで、従来品の半分の厚さとなる約5マイクロメートルを実現した。

 同社は開発品を、日本を含むアジア市場中心に拡販。15年度に売上げ20億円を目指す。

 スマホやタブレットPCの薄型化、高機能化により、電子部品の小型化・高性能化が進展。それに伴う局所的な発熱をいかに効率的に放熱するかが大きなテーマになっている。現在、使用されている放熱シートは、熱伝導率の高い黒鉛からなるグラファイトを透明な粘着テープで挟み込んだものが主流だが、放熱性をさらに高めるため粘着テープ自体にもより薄膜化が強く求められている。

 同社は独自の粘着剤設計技術、塗工技術を駆使し、粘着層が薄くても十分な粘着力を持つ、優れた放熱シート用粘着テープを開発した。

 放熱シートはグラファイトの影響により、表面に不均一な色むらが発生する。同製品は最終製品の内部で使用する材料のため、色むらを抑える必要から粘着層にインキによる数マイクロメートルの着色層が必要となる。この着色層は、薄型化を妨げる原因であった。

 同社独自の分散技術を活用し、粘着力を低下させず粘着剤自体を着色することに成功した。これにより、着色タイプにおいても約5マイクロメートルという超薄型粘着テープの供給が可能となった。

 今回発売の放熱シート用粘着テープは世界最薄であることから、電子マネーなどの誤動作を防ぐ磁性シートや外部電波の影響を防止する電磁波シールド材料に使用することが可能。スマホ内部の小さいスペースに対応した多様な機能性シートを設置することができるという。


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