リチウムイオン・バッテリパック等向けマルチセル・バッテリ・モニター

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、電動自転車、電動工具、エネルギー・ストレージ・システムなどに使用する１２―４８Ｖのリチウムイオン・バッテリパックや、リン酸鉄リチウム・バッテリパックの安全性の大幅な向上と設計期間の短縮を実現する、業界初のスケーラブルなマルチセル・バッテリ・モニターを発表した。

　新製品の「ｂｑ７６９２０」「ｂｑ７６９３０」「ｂｑ７６９４０」は、３―１５セル構成のバッテリパックの充電時や過酷な環境下での動作時に、効率的な保護機能と制御機能を提供する。

　複数のセル・バランシング・ドライバー、安定化出力電源などのユニークな機能を内蔵、外付け部品点数を削減するとともに過電圧、電圧低下、過電流に対する保護機能を向上する。

　バッテリ設計の簡素化と基板面積の最適化を実現しながら、ｂｑ７６９２０は３―５セルの直列構成、１８Ｖのバッテリパックを、ｂｑ７６９３０は最大１０セル、３６Ｖのバッテリパックを、ｂｑ７６９４０は最大１５セル、４８Ｖのバッテリパックをモニターする。

　これらのセル・バッテリ・モニターは量産出荷中。ｂｑ７６９２０は４.４×６.５ミリメートルの２０ピンＴＳＳＯＰパッケージで供給され、１千個受注時の単価（参考価格）は１.５ドル。ｂｑ７６９３０は４.４×７.８ミリメートルの３０ピンＴＳＳＯＰパッケージで供給され、同２.７５ドル。ｂｑ７６９４０は４.４×１１.３ミリメートルの４４ピンＴＳＳＯＰパッケージで供給され、同３.９５ドル。