マイナス40から115度Cの広い動作範囲の車載用DRAM

ＩＳＳＩの車載用ＤＲＡＭ使用イメージ

　日本ＩＳＳＩ（東京都新宿区）はこのほど、高温動作ＤＲＡＭ製品のサンプル供給を開始した。車載向けの新しい高温動作ＤＲＡＭ（Ａ２５グレード）は、マイナス４０―プラス１１５度Ｃという広い動作温度範囲を持つ。

　また、この動作温度の拡張は既存のＳＤＲＡＭ、Ｍｏｂｉｌｅ、ＤＤＲ２、Ｌｏｗ　Ｐｏｗｅｒ　ＤＤＲ２、ＤＤＲ３にも幅広く展開され、広い温度範囲にわたって長期高信頼システムが必要とされるアプリケーションに対応することが可能である。

　車載カメラシステムは、直射日光が当たるフロントガラスに設置されるため放熱が困難。また、その他の車両バックアップシステム用モジュールはトランクエリアに設置されることが多く、厳しい環境での対応が課題となっていたが、同社の新製品はそのような環境下で使用されるアプリケーションへの対応が可能となっている。

　高温動作（マイナス４０―プラス１１５度Ｃ）への拡張は、従来のマイナス４０―プラス８５度Ｃ（Ａ１グレード）およびマイナス４０―プラス１０５度Ｃ（Ａ２グレード）のＳＤＲ、Ｍｏｂｉｌｅ、ＤＤＲ、ＤＤＲ２、ＬＰＤＤＲ２、ＤＤＲ３／ＤＤＲ３Ｌを含むＤＲＡＭに適用される。

　なお、同社の全ての車載向け製品は、ＡＥＣ─Ｑ１００に準拠している。