1000mFの大容量で最大出力50Wの充放電可能な電気二重層キャパシタ

村田製作所の電気二重層キャパシタ

　村田製作所は１千ｍＦの大容量の電気二重層キャパシタを開発し、１０月から福井村田製作所（福井県越前市）で量産を開始した。

　１千ｍＦの大容量化により長時間のバックアップ、ピーク出力アシストを可能にした。業界最高レベルの４０ｍΩの低ＥＳＲを実現。最大出力５０Ｗの充放電ができる。

　▽定格電圧５.５Ｖ（ピーク電圧）　▽４.２Ｖ（保持電圧）　▽外形寸法１４×３０×厚み３.７ミリメートル　▽動作温度マイナス４０―プラス７０度。

　ピーク出力アシストはスマートガス・水道メーターの通信・バルブ開閉をはじめＬＥＤフラッシュ、ＩＲセンサー、モーター機器の間欠動作、高出力の通信などの用途を見込んでいる。

　負荷平準化は電源に制約があるＵＳＢ機器や負荷変動の大きい電池と使用することで付加変動を抑え、機器の動作安定化や品質向上が図れる。バックアップは高出力の通信、メモリー、システムのバックアップとしてＰＬＣ、ＰＯＳ、ＳＳＤなどのバックアップ電源用途を開拓する。