光通信などの小型機器向け「SMPM　RF同軸ブラインド嵌合コネクタ」

ＳＭＰＭ　ＲＦ同軸ブラインド嵌合コネクタ

　日本モレックスは光通信などの小型機器向けに、高密度で優れた周波数特性を発揮する「ＳＭＰＭ　ＲＦ同軸ブラインド嵌合コネクタ」を発表した。高密度コンピューティングや通信用途向けに、３.５６ミリピッチで周波数帯域ＤＣ―６５ギガヘルツ対応の小型高性能コネクタを開発したもの。

　新製品は、標準ＳＭＰコネクタに比べ３０％の小型化を実現した。これにより、基板対基板のブラインド嵌合用途におけるシステム質量を軽量化するとともに、優れた周波特性と設計柔軟性を提供する。

　同コネクタは、最高レベルの周波数特性が求められる航空宇宙／防衛用途規格「ＭＩＬ―ＰＲＦ―３９０１２」に準拠している。ＳＭＰＭブラインド嵌合インターフェイスは、セルフアライメント機能により、基板対基板の嵌合時に生じる軸と径方向の位置ずれを自己補正できる（最大０.２５ミリメートル）。

　このため、複数嵌合サイクルにおいても電気性能を損なうことなく高い信頼性を提供可能。プッシュオン設計を採用しているため、取り付けではねじや治具が不要。

　同コネクタは、様々な個別の基板対基板接続仕様に対応し、ブレッド長のカスタマイズや様々なマルチポートインターフェイススタイルを取りそろえている。同社のＴｅｍｐ―Ｆｌｅｘ同軸フレキシブルマイクロ波ケーブルに対応しており、同ケーブルの終端とアセンブリを併用することで、トータルコストの低減に寄与する。

　ＳＭＰＭ　ＲＦ基板対基板およびケーブルコネクタは、過酷要件が求められる用途で最大の省スペース化を実現するため、幅広いオプションがそろえられている。