電波プロダクトニュース



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4月6日 150406_01 ソシオネクスト 半導体集積回路 汎用リニアIC デジタル情報家電用

HEVC/H.265による4K/60p映像リアルタイムエンコーダLSI


評価用ボード「MB86M31─EVB」

 ソシオネクストは3日、世界初となる最先端の映像圧縮技術「HEVC/H.265」による4K/60p映像リアルタイムエンコード製品の出荷を始めたと発表した。

 新製品は世界初のリアルタイムエンコーダLSI「MB86M31」、評価用ボード「MB86M31―EVB」、ドライバー・アプリケーション開発環境で構成。高精細4K映像の配信処理を1チップで行うことで、体積を20分の1、電力を50分の1とし、1千倍の性能比を実現した。

 HEVC規格は、高精細4K映像を従来技術の半分のコストで、画質を損なうことなく配信できる技術。4K映像の普及に伴い、世界ではHEVC規格の採用が急速に進められているが、従来はリアルタイムエンコードのために複数の高性能プロセッサによる並列処理が必要だった。新製品によって大幅な性能向上が図れる。

 ソシオネクストは富士通とパナソニックのシステムLSI(大規模集積回路)事業を統合した新会社で、ビデオエンコーダLSIは富士通セミコンダクターでMPEG―2とH.264HDエンコーダなど、各種映像機器向け製品を開発、販売してきた実績がある。

 今回開発したLSIは富士通研究所との共同開発によるHEVCエンコーダコアを搭載し、高画質を維持したまま世界最高クラスの高圧縮を実現できる。デジタル放送での生中継やインターネット配信で4Kの高画質高精細な映像をする際に、従来のH.264に比べて約半分の帯域で配信できるようになる。

 主にプロフェッショナル用ハイエンド製品向けに15年8月から量産を始める予定だ。


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