高リプル電流の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ

導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ 　「ＰＳＧシリーズ」

　日本ケミコンは導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「ＰＳＧシリーズ」に高リプル品を追加し、製品体系を拡充した。サーバーなどのコンピュータ分野向けの需要に期待。ケミコン米沢で、月産３００万個で量産を開始した。

　コンピュータ分野の電源では２次側平滑用コンデンサとして、使用点数削減による省スペース化と高性能化のために高リプル化が求められている。そのため、既存のＰＳＧシリーズに小型で高リプル品をラインアップした。

　導電性高分子の材料および工法の見直しを行うことで、１６Ｖで高信頼性、高電導度のポリマー形成を行うことに成功して、低ＥＳＲ化を実現したもの。

　高リプル品は、これまでの「ＰＳＧシリーズ」の１６Ｖ定格、４７０μＦのφ８×８ミリメートルサイズにおける定格リプル電流が４千ｍＡｒｍｓだったのに対して、５４００ｍＡｒｍｓに３５％の大幅アップを実現。また、従来の「ＰＳＦシリーズ」の１６Ｖ定格で４７０μＦのφ８×１１.５ミリメートルサイズに比べ、体積比３０％の小型化を図りながら、同等の定格リプル電流を実現した。