小型携帯機器向けUSBタイプC規格準拠のプラグとレセプタクル

日本航空電子工業の「ＤＸ０７シリーズ」

　日本航空電子工業はスマホやタブレット端末などの小型機器向けに、「ＵＳＢタイプＣ」規格に準拠したコネクタ「ＤＸ０７シリーズ」のプラグおよびレセプタクルを開発、販売開始した。

　ＵＳＢタイプＣコネクタは、モバイル機器への搭載を考慮した小型化設計の中で、１０ギガｂｐｓの高速伝送対応、最大５Ａの大電流供給対応、プラグの表裏を気にせずに挿抜が可能なリバーシブル構造などを実現する製品。このため、従来規格と比べて多端子、高密度実装となっており、より高度な接続信頼性や高速信号の伝送特性が求められる。

　同社はＵＳＢタイプＣコネクタの規格化に参画したメーカーとして、これまで培ってきた小型コネクタの高精度設計技術、高速伝送設計技術を生かし、優れたＥＭＩ／ＥＭＣ特性や十分な機械的強度、耐寿命性に優れたロック構造などを実現する製品を開発した。

　主な特徴は、ＵＳＢタイプＣ　スペシフィケーション　リリース１.１準拠。１０ギガｂｐｓの高速伝送対応（ＵＳＢ３.１　Ｇｅｎ２準拠）。最大５Ａの大電流供給対応（ＵＳＢパワーデリバリ準拠）。プラグの表裏方向を気にせずに挿抜が可能なリバーシブル構造。優れたＥＭＩ／ＥＭＣ特性。レセプタクル、プラグともに機械的強度を確保した設計。耐寿命性に優れたロック構造。

　用途は、スマホ／携帯電話、タブレット／ノートＰＣ、テレビ、小型液晶ディスプレイ、ＤＳＣ／ＤＶＣ、そのほか小型携帯機器。

　仕様は、極数２４極。定格電流最大５Ａ。定格電圧ＡＣ２０Ｖｒｍｓ。耐電圧ＡＣ１００Ｖｒｍｓ（１分間）。使用温度範囲マイナス３０―プラス８０度。挿抜寿命１万回。