50V動作で出力200mAの車載用LDOレギュレータIC

ＳＩＩの車載用ＬＤＯレギュレータ 「Ｓ―１９２００シリーズ」

　セイコーインスツル（ＳＩＩ）は小型・高放熱のＴＯ―２５２―５Ｓパッケージ（６.５×６.５×１.３ミリメートル）を採用したＬＤＯレギュレータ「Ｓ―１９２００シリーズ」を製品化、受注を開始した。

　ＬＤＯレギュレータは、出力電圧を一定に保つよう制御するＩＣ。

　新製品は高耐圧５０Ｖ動作、２００ｍＡ出力の車載用ＬＤＯレギュレータ。新開発の小型・高放熱パッケージＴＯ―２５２―５Ｓの採用で、業界標準のＴＯ―２５２―５（ＤＰＡＫ）と実装互換可能で同等の放熱性でありながら、面積を約３５％削減、高さは約半分という小型化を実現した。さらに小型のＨＳＯＰ―６パッケージ（５.０２×６.０×１.７５ミリメートル）も用意している。

　５０Ｖ入力電圧、６０Ｖ定格、動作温度１２５度ｍａｘ．のため、高温、高耐圧が求められる環境での使用が可能でありながら４・０μＡの低消費電流を実現。

　優れた負荷応答特性を持ち、負荷変動の大きいアプリケーションでも使える。車載ＩＣの品質規格ＡＥＣ―Ｑ１００に対応しており、ＰＰＡＰ（生産部品承認プロセス）にも対応可能。

　小型・高放熱の両方を兼ね備えたパッケージによって、車載ＥＣＵの小型化に貢献する。

　主なアプリケーションはボディー、ヘッドランプ、ＩＴＳ、カーナビゲーションなど。