連続出力電流8/3Aの同期整流型高効率降圧レギュレータ5種

　米インターシルは５Ｖ／３.３ＶからＦＰＧＡ、ＤＳＰ、マイクロプロセッサ向けにポイント・オブ・ロード（ＰＯＬ）として０.６Ｖまでの低い電圧に降圧する、五つの高集積同期整流型降圧レギュレータを発表した。

　ＩＳＬ８０１８は、２.７Ｖから５.５Ｖの入力電圧から最大８Ａの連続出力電流を供給するとともに、最大９７％の高い効率を実現している。

　ＩＳＬ８００３ｘファミリーは、パッケージ・サイズが２×２ミリメートルで、通信、クラウド・コンピューティング、産業、計装、医療機器のＰＯＬ電圧変換回路向けに２.７Ｖから５.５Ｖの入力電圧から最大３Ａの連続出力電流を提供するとともに、最大９５％のピーク効率を実現。

　ＩＳＬ８０１８は、位相シフト時間遅延によりマスター／スレーブ構成が実現でき、同じスイッチング周波数で複数のレギュレータ接続と同期を可能にする機能を採用。これにより、オンタイム・オーバーラップの防止のほか、ＲＭＳ電流、リップル、入力キャパシタンス要件の低減が可能になり、ＥＭＩ特性と効率が向上する。

　ＩＳＬ８００３０／３０Ａ、同３１／３１Ａはピン互換で、ＲＤＳ（ＯＮ）が非常に低いハイサイドＰＭＯＳＦＥＴとローサイドＮＭＯＳＦＥＴを内蔵。外付け部品点数と電力損失の低減が可能。また、冷却ファンやヒートシンクが不要。さらに、３Ａの連続電流の負荷への供給により、信頼性を大幅に向上する。内部補償機能により外付け部品の追加が不要で、設計を簡素化できる。

　ＩＳＬ８０１８　８Ａ同期整流型降圧レギュレータは、３×４ミリメートルの２０ピンＱＦＮで出荷中。１千個一括購入時の単価は１.６０ドル。

　ＩＳＬ８００３０／３０Ａ、同３１／３１Ａ　３Ａ同期整流型降圧レギュレータは、２ミリメートル角の８ピンＤＦＮパッケージで出荷中。１千個一括購入時の単価はＩＳＬ８００３０／３０Ａが０.５９ドル、ＩＳＬ８００３１／３１Ａが０.６０ドル。