小型モバイル機器向け複数カード対応の３in２タイプのカードコネクタ

ＳＭＫの「カードコネクタ３ｉｎ２タイプ」

　ＳＭＫは３日、スマホなどの小型モバイル機器のカード接続用に、複数のカードに対応した「カードコネクタ３ｉｎ２タイプ」を開発したと発表した。

　今月から販売開始する。複数のカードに対応することでユーザビリティの向上に貢献する。

　近年、スマホでは複数のカードを同時使用するニーズが高まっている。同時にセットの小型化も進んでおり、一つのコネクタで複数のカードが使用できる複合タイプの要求が増加している。

　同社はこうした要求に対応し、専用トレーを使用することで、「マイクロＳＩＭ」「ナノＳＩＭ」「マイクロＳＤ」を同時に２枚使用できる複合カードコネクタを開発した（組み合わせ（１）マイクロＳＩＭプラスナノＳＩＭ、組み合わせ（２）マイクロＳＩＭプラスマイクロＳＤ）。

　トレーについては、顧客の仕様・要望に応じて製作することが可能。

　カード排出はピンによりトレーを取り出すピンイジェクトタイプで、コネクタ端子部はトレー出し入れ時の負荷による変形を防止する同社独自の端子座屈防止構造を採用。ユーザーの操作性向上、ユーザーのトレー挿抜によるコネクタの変形防止に貢献する。

　製品の寸法は、奥行き３８.５０×幅１７.３×高さ１.５１ミリメートルの小型設計。用途は、スマホ、タブレット端末など。

　主な仕様は、定格電圧電流ＡＣ／ＤＣ５Ｖ　０.２Ａ。接触抵抗１００ｍΩ以上。絶縁抵抗ＤＣ５００Ｖ　１千ＭΩ。耐電圧ＡＣ５００Ｖ。使用温度範囲はマイナス２０―プラス６５度。挿抜寿命２５００回。サンプル価格は５００円。生産能力は月産８０万個。