無線基地局向け小型・高効率のモジュール型AC-DCコンバータ

コーセルのＡＣ─ＤＣコンバータ「ＴＵＸＳ１５０ Ｆ５０」

　コーセルは小型、高効率のモジュール型ＡＣ―ＤＣコンバータ「ＴＵＸＳ１５０Ｆ５０」を開発した。無線基地局をはじめ、伝導冷却や密閉筐体内での使用が必要なＡＣ―ＤＣ電源市場に向けて販売を開始した。３年後に年間１億円の売上げを見込む。標準価格は１万３５００円。

　高速、大容量の通信規格であるＬＴＥアドバンスでは小容量のアンプを数多く設置するシステムの構成が用いられ、さらに基地局数の増加も見込まれている。

　使用される電源では、商用電源から電力を供給可能な小型、高効率のＡＣ―ＤＣコンバータが要求されていた。

　新製品は７６.２×２８.５×５０.８ミリサイズと小型モジュール設計。出力電圧５０Ｖ、出力電力１５０Ｗで、ＡＣ２００Ｖ入力時の効率は９４％の高効率を実現している。

　しかも共振型スイッチング回路の採用によって低ノイズ。アルミベースプレートの採用で、マイナス４０―プラス１００度の広い使用温度範囲を確保した。

　安全規格はＵＬ６０９５０―１、ｃ―ＵＬ、ＥＮ６０９５０―１を取得。ＣＥマーキングは低電圧指令に適合。

　ＰＭＢｕｓ規格に準拠した通信機能オプションを予定している。

　同社ではこれまで、携帯基地局の無線パワーアンプ用電源としては、ＤＣ―ＤＣコンバータ「ＣＱＨＳシリーズ」を販売してきた。