電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月29日 160629_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 一般産業用

産業分野向け800Vの高耐圧ねじ端子形アルミ電解コンデンサ


上山 上席執行役員

 日本ケミコンは17年までに定格電圧800Vのねじ端子形アルミ電解コンデンサを開発、サンプル活動を開始する。これまでは同社の700V定格が最高電圧だった。インバータなど、産業分野における高耐圧化のニーズが高まっており、コンデンサの直列接続本数を削減できるメリットがある。これによって、フィルムコンデンサの市場領域まで用途を拡大することが容易になる。

 現在、量産しているねじ端子形の最高定格電圧700V品「RHBシリーズ」は、超高耐圧、大容量化を実現した自社開発のアルミ電極箔を採用。電解液も独自の高耐圧化技術を用いて、800V以上まで絶縁破壊電圧を高めた。さらに構造面では、高耐圧化と信頼性の両立のための特殊内部構造に設計した。

 上山典男上席執行役員は「主力にアルミ電解コンデンサの開発は、ねじ端子形、基板自立形、リードタイプ、チップタイプ、ハイブリッドタイプ、ポリマータイプと主市場別に中分類して新製品開発を展開している。その中で、ねじ端子形は最大の大型サイズで大容量。インバータなど産業分野で使用されており、高耐圧化のニーズが最も高い。この最先端の技術開発を継続していく」と語る。

 高耐圧化することにより、インバータでは直列接続本数を削減することができ、しかもバランス抵抗の個数削減、筐体の共有化が可能になるなどのメリットがある。さらにコンデンサの中でも定格電圧が最も高いフィルムコンデンサの市場領域まで参入が容易になる。

 同社は、従来の650V定格から700V定格へと高耐圧化したが「ねじ端子形の最高定格電圧の目安として、800Vを想定して開発に取り組んでいる。高耐圧化することで安全性の確保が重要な技術的要素、主要な構成材料、構造などの開発から安全性に優れた製品を開発する」(上山上席執行役員)考えだ。

 同社は、車載、産業・インバータ、新エネ、生活家電、ネットワークの5分野を重点市場として位置付けている。その中で、特に産業・インバータ、新エネルギー分野における大型品の高耐圧化に向けた新製品開発を加速。ねじ端子形だけでなく、基板自立形、リードタイプなどでも中高圧化に向けた新製品開発を加速している。


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