超高精細TV放送の高速ストリーミング用RF　D/Aコンバータ

　アナログ・デバイセズは１２日、４Ｋをはじめとする超高精細（ＵＨＤ）テレビ放送を、多チャンネルにわたって、高速でストリーミングおよびダウンロードできる新しいＲＦ　Ｄ／Ａコンバータ「ＡＤ９１６２」を発表した。

　同製品は、通信サービスの国際規格ＤＯＣＳＩＳ（Ｄａｔａ　Ｏｖｅｒ　Ｃａｂｌｅ　Ｓｅｒｖｉｃｅ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ　Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎｓ）３.１の将来的な任意要件として規定された１.７９４ギガヘルツを、４０％近く上回る２.５ギガヘルツの帯域幅を実現した。

　また、極めて広いダイナミックレンジを持っているため、直接、放送波帯から６ギガヘルツまでの幅広い周波数帯の信号を同期できる。機器開発において、中間周波からＲＦへのアップコンバージョンと局部発振器が不要となり、機器の部品点数、サイズ、消費電力を削減可能である。

　さらに、同製品は全てのワイヤレス通信インフラ用プロトコル（ＷＣＤＭＡ、ＬＴＥ、ＬＴＥ−Ａ、Ｐｏｉｎｔ−ｔｏ−Ｐｏｉｎｔ）をサポートしており、マルチバンド対応かつマルチ規格準拠の無線システム設計が可能。

　同製品は既に量産出荷されており、価格は１５０ドル（１千個受注時）となっている。