電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月13日 170313_01 日本電波/JAXA ユニット センサーモジュール 一般産業用

宇宙用材料などから放出されるガスを計測する高精度ガス計測センサー「TwinQCM」を世界で初めて開発


TwinQCMセンサー

 日本電波工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は共同で、真空環境下において宇宙用材料などから放出されるガス(アウトガス)を計測するためのTwinQCMセンサーと専用コントローラから構成されるTwinQCM(水晶振動子式微小てんびん)を世界で初めて開発した。

 今回開発したシステムは、従来品に比べてその精度、安定度に優れた新しい方式のセンサー。今後、JAXAや国内のみならず世界の宇宙機開発における汚染対策に大きく貢献できる。4月から販売を開始する。

 宇宙空間においては、プラスチックや接着剤などの材料から放出されるアウトガスによる汚染が問題となっている。地球観測衛星や天文観測衛星の望遠鏡レンズ表面などで汚染が生じると、光学性能や画質を低下させ、寿命が短くなる。このため、材料からのアウトガスの発生を可能な限り抑えられるよう、正確な計測結果に基づく部材選定が重要になる。

 今回開発したTwinQCMセンサーは、1枚の水晶振動子センサー上に参照用電極と計測用電極を設けたツインセンサー方式のため、従来品の課題であったセンサー間の特性差や温度差のばらつきの問題が解消される。同ツインセンサー技術は、同社が販売中のバイオセンサー「NAPiCOS」シリーズで培った技術を用いている。またJAXAは、日本電波工業とともにアウトガス計測における従来の技術的課題解決に取り組み、開発品の評価実験などを担当した。

 同社では、今後、国内外の宇宙開発機関・関連産業向けの販売を行うとともに、JAXAとの共同開発品であることを示すJAXA COSMODE&t与製品として、汚染抑制のためアウトガス計測を必要とする半導体や建材メーカー市場など、一般産業分野への展開も予定する。


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