電波プロダクトニュース



170505_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月5日 170505_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 一般産業用

自動車、産業機器分野向け、耐環境西濃を強化した導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「MHSシリーズ」を開発


日本ケミコンは新製品開発を加速
(写真はチップ型アルミ電解コンデンサ
「MHSシリーズ」)

 日本ケミコンは自動車、産業機器分野での事業を拡大するために、新製品開発を加速している。大型チップの製品ラインアップを強化したほか、電源一次側平滑用としてリードタイプで小型、大容量の新シリーズを開発。さらに、基板自立型では105度対応の小型化タイプ、耐環境性能を強化した導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ(ポリマーコンデンサ)を新シリーズとして開発した。17年度における戦略製品として拡販を推進する。

 大型チップは、自動車や通信基地局などの環境対応を強く要求する分野で、大容量の需要が伸びていることに対応。φ12.5ミリの既存製品「MHSシリーズ」に新たにφ16ミリ、φ18ミリを追加。7月からサンプル出荷、12月にケミコン岩手で月産100万個を見込み、生産を立ち上げる。

 MHSシリーズは16年から販売を開始した製品で大容量の125度5千時間保証。

 今回の2サイズの大型品は既存の同シリーズの特性を維持しつつ、面実装の大容量化に対応するもの。

 自動車ではECUを車室からエンジンルームに移設する傾向にあり、そのECUに搭載されるコンデンサには高温域における熱安定性、一方では−40度付近の低温域でも安定した電気的特性を有することが求められる。

 また、LTEシステムの基地局では、ベースバンドユニットとRFユニットなどの全機能を1筐体に収納して面実装での高密度実装化することで小型化し、しかも送風ファンレスで、ヒートシンクでの自然対流のみで冷却する方式となった。

 大型サイズを追加したことで、MHSシリーズは110―6200μF/16―100Vをカバー。

 デジタル家電や汎用電源の入力一次側平滑用として開発したリードタイプ「KHFシリーズ」は6月からサンプル出荷、18年2月には月産100万個を見込み、ケミコン岩手から生産を立ち上げ、中国のケミコン無錫でも量産する。

 新製品は入力一次側に最適な定格電圧400―450Vをカバーし、しかも従来製品「KHEシリーズ」に比べ、静電容量を20%大容量化した。

 製品サイズはφ10ミリ、φ12.5ミリ、φ14.5ミリ、φ16ミリ、φ18ミリ。静電容量は33―150μF。耐久性は105度2千時間。

 105度対応で小型化を図った基板自立型ではKHEシリーズのサンプル出荷を開始した。ケミコン福島で当初月間60万個を目指し、生産を立ち上げる。

 新製品はサーバー電源やスイッチング電源、汎用インバータなど、定格電圧400―450Vを必要とする電源の入力平滑用として開発。従来品「KMZシリーズ」に比べ、製品の高さを最大で5ミリ低背化し、体積で17%の小型化を実現した。

 静電容量は150―1500μF。耐久性は105度2千時間。サイズはφ25.4×25―φ35×60ミリ。

 ポリマーコンデンサは、新たな用途を開拓するために耐環境性に優れた新製品「PXTシリーズ」を開発。これまでパソコンをはじめとするデジタル情報家電分野に加え、成長戦略として通信基地局や産業機器分野での新規開拓への取り組みを強化。新製品は既にケミコン宮城で当初月産100万個を見込み、量産を開始した。

 ポリマーコンデンサは超低ESR特性でノイズ吸収性に優れている。新製品は、従来品では60度95%RH1千時間保証だった耐湿性能を85度85%RH1千時間保証に大きく改善した。

 耐久性は105度1万5千時間。サイズはφ5×5.8ミリ、φ6.3×5.8ミリ、φ6.3×7.7ミリの3タイプ。定格電圧は2.5―16V。静電容量は100―820μF。

 過酷な環境で連続して使用される屋外での機器・装置に提案していく。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |