170613_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月13日 |
170613_02 |
小峰無線電機 |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
通信インフラ用 |
複数の衛星測位システムの受信が可能なマルチGNSS対応小型高精度アンテナ「QZシリーズ」を開発
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小峰無線電機の「QZシリーズ」 |
小峰無線電機(川崎市高津区)は通常のGPSに加え、準天頂衛星(QZSS)・GLONASSなどの複数の衛星測位システムの受信が可能なマルチGNSS対応小型高精度アンテナ「QZシリーズ」を開発した。小型かつ低コスト化を図りながら、測位精度数センチメートルレベルの高精度を実現する。各種信号に対応する製品をラインアップし、順次、量産を開始する。
同社は先頃開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2017」(東京ビッグサイト)で、QZシリーズの最新のラインアップを紹介し、来場者の注目を集めた。
ラインアップは、GPS/QZSSの信号に合わせ、1周波対応品1機種「QZG1a(L1信号対応)」と2周波対応品3機種「QZG12a(L1/L2信号対応)」「QZ15a(L1/L5信号対応)」「QZ16a(L1/L6信号対応)」を用意。アンテナサイズはφ93.5ミリ×高さ42.0ミリメートルの小型・軽量設計。
GPS、QZSS、GLONASS、Galileo、BeDouの複数衛星に対応する。
同展示会では、独自機構でマルチパスに対応する「QZシリーズbタイプ」も参考出品した。bタイプ(4機種)も近く量産を開始する予定。
準天頂衛星システム「みちびき」は、18年に運用が開始される日本独自の衛星測位システム。準天頂軌道の衛星と静止軌道の衛星を合わせて利用することで、衛星が常に天頂方向にあるため、山やビルなどに影響されず、全国をほぼ100%カバーできる。みちびきは今月初めに2号機が打ち上げられ、今秋までに3/4号機の打ち上げも完了する予定。GPS/QZSSのL5信号(周波数1176.45MHz)は、L1/L2信号に比べ10倍のバンド幅を持ち、これまで電波の届きにくかった場所でも高精度の測位が可能となる。
同社は経済産業省の平成27年度「商業・サービス競争力強化連携支援事業」の「準天頂衛星信号を受信する高感度アンテナを利用した高精度測位サービス事業」で事業認定を受け、同事業のコア企業であるアイサンテクノロジーなどとともに技術開発を進めてきた。
QZシリーズは、自動運転トラクタやドローンの基地局向けなど、業務用での採用拡大を目指している。
▽マルチパス 測位信号がビルなどに反射して衛星から受信機までの距離が実際より遠いと計測されること
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