電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月11日 171011_01 ローム ユニット センサーモジュール 一般民生用

脈波数と血圧を推定できる脈波センサー「BH1792GLC」


ロームの脈波センサー「BH1792GLC」
[引用:ローム株式会社]

 ロームはサンプリング周波数を1024Hzに高速化し、高精度に脈波信号を検出し、脈拍数と血圧を推定できる脈波センサーを開発した。

 脈波センサーは血管中の血液のヘモグロビンの量を血液に緑色LED光を照射し、反射してくる緑色LED光を検出して脈波を検知する。スマートウオッチやスマートバンドなどのウエアラブル機器に組み込み、脈拍数、最高・最低血圧を推定。ストレス測定や血管年齢推定などのバイタルセンシングデバイスとして用途提案を始めた。9月からサンプル出荷を開始。12月に月産能力50万個で量産に入る。前工程をロームアポロ(福岡県)、後工程をローム エレクトロニクス フィリピンズで行う。

 新開発の脈波センサーは同社従来品で32Hz、64Hzだったサンプリング周波数を1024Hzに高め、時間単位の脈波形の測定回数を増やした。独自の赤外線除去技術と長年培った光学センサーのノウハウを用い、光学フィルタを内蔵した脈波センサーと装着判別用赤外線センサーを搭載。受光部に赤外線カットフィルタと緑色フィルタを形成し、緑色波長だけを透過させ、赤外線や赤色光などの外乱ノイズを除去することで外乱ノイズの影響を一般品の10分の1に低減。スポーツなどの激しい動きや太陽光などの赤外線が強い環境下でも高精度の脈波測定を実現した。

 また、外付けマイコンの消費電力を削減するFIFO(ファースト・イン・ファースト・アウト)機能内蔵により、脈波センサーとマイコンの低消費電力化でアプリケーションの長時間駆動を可能にした。脈波センサーの受光特性に先的な同社製外付け緑色LEDを組み合わせることにより、業界最小クラスの0.44mA(脈拍数測定時)の低消費電力を実現できる。

 汎用マイコンボード「Arduino Uno」に接続可能なセンサーシールド用の脈波センサー評価ボードを10月からチップワンストップ、ザイコストア(コアスタッフ)、アールエスコンポーネンツの3社でインターネット販売を始めた。


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