電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月16日 171016_01 ミネベアミツミ ユニット センサーモジュール 移動体通信機器用

従来比5倍以上の高感度化と約10分の1以下の小型化を実現した「フィルム型高感度ひずみゲージ」


ひずみゲージの一般的な仕組み
[引用:ミネベアミツミ株式会社]

 ミネベアミツミは従来比5倍以上の高感度化と約10分の1以下の小型化を実現した「フィルム型高感度ひずみゲージ」を開発した。超精密なセンシングによって思い通りのインプットが可能となる。18年4月からサンプル出荷を開始し、数百億円超の売上げの事業に育成していく計画。

 同社は、以前から「ひずみゲージ」を用いた荷重およびフォースセンサーで世界トップレベルのシェアを確保してきた。今回、15年間にわたる研究開発の結果、世界に先駆けてフィルム型高感度ひずみゲージの開発に成功した。新ゲージは材料となる金属抵抗体材料に独自の製作方法を適用することで、高感度化(従来比500%以上)かつ小型化(従来比10分の1以下)を達成した。

 ひずみゲージは起歪体(金属など)に貼り付けて使用され、貼り付ける起歪体については、センサー特性を確保するため材料選定に設計的な制限を受けていた。今回開発の新ゲージは高感度特性を有し、設計的な制限を大幅に緩和、貼り付ける起歪体の材料の自由度を向上できる。小型化により、今まで使用できなかった微細な測定箇所への設置も可能。フィルム型ゲージであるため、大小様々なサイズに適用してフレキシブルなゲージを生産・供給できる。

 新ゲージは、小型化・多機能化が進むモバイル・ウエアラブル製品に対し、従来のスイッチと異なり、タッチした力の強さにより多段階のセンシングが可能で、一つのスイッチで多機能の切り替えができる。これにより、製品の小型化・省スペース化に寄与する。今後、市場が拡大するロボティクス分野でも指先のような微細な力や職人の技のような繊細な手の動きもセンシングし、人間の動きに近い滑らかな動作を実現するための感触センサーへの応用も期待できる。将来的には、車載用途などでも顧客の設計ニーズにフレキシブルに対応することが可能となる。  この新ゲージの開発と並行し、アナログデジタル変換回路を旧ミツミ電機の半導体事業部で開発を進めており、新ゲージと変換回路の組み合わせによる「新ゲージセンサーシステム」の提供も同時に進める。

 これらは、旧ミネベアと旧ミツミ電機の技術シナジーの具体的な最初の新製品となる。

 17年度中に量産体制を整え、18年4月からサンプル出荷を開始する予定。事業目標は、新市場開拓や従来市場のシェアアップにより、数百億円超の売上げを見込む。

 ▽ひずみゲージ 荷重(力)およびトルクの変化を電気抵抗の変化で読み取り、そののち電気信号に変換するセンサー。


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