高リプル化を実現、125度保証の導電性高分子ハイブリッドアルミ固体電解コンデンサ「PJVシリーズ」

ルビコンのハイブリッドコンデンサ 「PJVシリーズ」 [引用:ルビコン株式会社]

　ルビコンは１２５度保証の導電性高分子ハイブリッドアルミ固体電解コンデンサ「ＰＦＶシリーズ」を高容量化、高リプル化した「ＰＪＶシリーズ」を開発、サンプル出荷を開始した。量産は４月から。新製品は、新規高倍率箔、低抵抗セパレータの採用や製造方法の改良により、従来品のＰＦＶシリーズと比較して静電容量、定格リプル電流を１.２倍―１.４倍にアップした製品。８５度８５％ＲＨ２千ｈｒの耐湿性能も有している。

　また、電解液タイプのアルミ電解コンデンサ「ＴＧＶシリーズ」との比較では、３５Ｖ定格、φ１０×１０.５ミリメートルサイズで静電容量が１.５倍、ＥＳＲが２０度で６分の１、１００キロＨｚの定格リプル電流が約５倍と大幅に性能が向上。

　定格電圧は２５Ｖ、３５Ｖ。静電容量は１８０μ―４７０μＦ。サイズはφ８×１０.５ミリメートル、φ１０×１０.５ミリメートル。

　ハイブリッドコンデンサは、導電性高分子と独自開発の機能性液体を併用することで、非固体アルミ電解コンデンサと比べて抵抗が非常に低く高リプル電流化を実現し、極低温域まで周波数特性が安定している、高温度使用時のＥＳＲの経時的変化が小さいという優れた特徴を持っている。

　同社では、これまでに巻回形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの高耐電圧化・高容量化を実現したハイブリッドタイプとして、面実装品「ＰＥＶシリーズ」（１０５度１万時間保証）、「ＰＦＶシリーズ」（１２５度４千時間保証）、「ＰＨＶシリーズ」（１３５度４千時間保証）およびリードタイプ「ＰＺＥシリーズ」（１０５度１万時間保証）、「ＰＺＦシリーズ」（１２５度４千時間保証）をラインアップしていた。