LED照明用ノイズ除去フィルタ「MAFシリーズ」

TDKのLED証明用ノイズ除去フィルタ 「MAFシリーズ」 [引用:TDK株式会社]

　ＴＤＫは積層タイプのＬＥＤ照明用ノイズ除去フィルタ「ＭＡＦシリーズ」を開発した。当初月産５００万個を見込み、大内工場（秋田県由利本荘市）で量産を開始した。サンプル価格は３０円／個。

　新製品は、ＡＣ―ＤＣ変換後の回路に実装することによって、特に２０Ｍ―１００ＭＨｚの放射ノイズ対策に大きな効果が得られる。これまでＬＥＤ照明用ノイズ対策部品として一般的に使用されてきた巻線タイプと同等のノイズ抑制効果が得られる。そのため、ＬＥＤ照明のＣＩＳＰＲ１５の規格を満たすことに寄与する。

　しかも巻線タイプのノイズ対策部品が、４―５ミリ角サイズであるのに対して、新製品は２５２０サイズ（２.５×２ミリメートル）と小型で、厚みも０.８５ミリメートルと薄型。そのため、ＬＥＤ照明に組み込まれる電源の小型、薄型化を推進することができる。

　また、使用温度範囲は−４０―＋１２５度と広く、高温の環境下でも高信頼性で使用できる。

　インピーダンスは１ＭＨｚで６０Ω、３０ＭＨｚで３４００Ω。直流抵抗は０.２８Ω。定格電流は５００ｍＡ。

　ＬＥＤ照明は、省電力化を目的に普及が進展しているとともに、より付加価値を高めるために照明制御システムなどの通信機能を備えた機器間ソリューションによるさらなる省電力化の開発が進められている。

　そのため、ＬＥＤ照明から発生するノイズ対策の重要性が一段と高まっており、しかも基板サイズが小さくなることから搭載部品の小型化が求められている。

　同社では、引き続き、ＬＥＤ照明用ノイズ抑制フィルタとして小型化、ノイズ抑制周波数帯の広範囲化などに向けてラインアップを拡充していく。