3225サイズで容量10μF/100V中高耐圧積層セラミックコンデンサ「HMK325AC7106KMHPE」

太陽誘電の3225サイズの 中高耐圧積層セラミックコンデンサ [引用:太陽誘電株式会社]

　太陽誘電は、中高耐圧積層セラミックコンデンサ「ＨＭＫ３２５ＡＣ７１０６ＫＭＨＰＥ」を開発した。玉村工場（群馬県玉村町）において、月産１００万個体制で量産を開始した。サンプル価格は１００円。

　新製品は、３２２５サイズ（３.２×２.５ミリメートル）で１０μＦ／１００Ｖの小型、大容量化を実現。基地局通信装置やサーバーなど産業機器で使われる電源回路のＤＣ―ＤＣコンバータで使用される入力コンデンサ。

　材料技術の高度化を図り同社従来品の「ＨＭＫ３２５　Ｃ７４７５ＫＭＨＰＥ」の約２倍となる静電容量１０μＦを実現している。

　次世代の移動通信システムとして期待されている５Ｇシステムに向けて、今後新たな基地局通信装置への投資や設置が増大することが予想される。また、ＩＣＴインフラであるサーバーやデータセンターなども増大している。これらの機器では信頼性を重視して、定格電圧１００Ｖのコンデンサが使用されている。

　さらに、小型化による電子部品の員数削減要求が高まっている。新製品はこうした動きに対応した。引き続き、機器の小型化実現のため、中高耐圧積層セラミックコンデンサのダウンサイジングを促進していく考え。