瞬断対策向けのアルミ電解コンデンサ「LBKシリーズ」「MZSシリーズ」

日本ケミコンの瞬低対策アルミ電解コンデンサ 「MZSシリーズ」 [引用:日本ケミコン株式会社]

　日本ケミコンは車載用アルミ電解コンデンサの用途拡大に取り組んでいる。自動車はＡＤＡＳをはじめ、自動運転に向けて安全機能の強化が進展している。特に電装化率が高まり、瞬断時での安全対策の重要性が高まっていることを踏まえ、瞬断対策用アルミ電解コンデンサの提案を本格化した。

　同社は車載向け事業を成長戦略として製品ラインアップを拡充。主力のアルミ電解コンデンサでは、電装化率の高まりで搭載点数が増えている各種ＥＣＵ向けをはじめ、ＥＶなどの環境対応車の普及に伴うモーター制御周りの電源関連向けの新製品開発を加速している。

　そうしたなか、安全性の向上に向けた取り組みとして電気系統の瞬断対策向けへの取り組みを強化。リードタイプでは「ＬＢＫシリーズ」、ＳＭＤ対応では「ＭＺＳシリーズ」を提案。

　ＬＢＫシリーズは、高容量アルミ電極箔および薄型電解紙を採用することで、従来品に比べて、静電容量を最大４０％高容量化した。定格電圧は２５Ｖ、３５Ｖ。静電容量は２５００μ―１万４千μＦ。耐久性は１０５度５千時間保証。サイズはφ１６×２０―４０ミリメートル、φ１８×２０―４０ミリメートル。

　ＳＲＳエアバッグＥＣＵのバックアップ電源のほか、カーナビ、カーオーディオ、メーターなどのグラフィック系電源などに適する。

　ＭＺＳシリーズは、高容量アルミ電極箔を採用することで、従来品比で静電容量を最大４０％高容量化した。

　カーナビ、カーオーディオ、メーターなどのグラフィック系電源をはじめ、ＳＲＳエアバッグＥＣＵのバックアップ電源、カメラＥＣＵやレーザーレーダーＡＤＡＳ系ＥＣＵ電源などに適する。 　定格電圧は２５Ｖ、３５Ｖ。静電容量は４１０μ―１千μＦ。耐久性は１０５度２千時間保証。サイズはφ８×１０ミリメートル、φ１０×１０ミリメートル。