ファンレスで600W出力可能なAC-DCスイッチング電源「GXEE600」

TDKの高信頼性AC-DC スイッチング電源「GXE600」 [引用:TDK株式会社]

　ＴＤＫは、ＴＤＫ―Ｌａｍｂｄａブランドの高信頼性ＡＣ―ＤＣスイッチング電源「ＧＸＥ６００」を開発した。計測機器、半導体製造装置、医療機器、鉄道、バッテリアプリケーションなどに適する。ＴＤＫラムダが９月から量産出荷する。

　新製品は、同社にとって付加価値の高い高信頼性電源。６００Ｗ出力をファンレスの自然空冷方式で動作。そのため、静音性の確保、異物吸引リスク低減、長寿命化を実現する。従来の６００Ｗクラスの電源で必要だったファンのメンテナンスが不要になった。

　変換効率は最大９５％（入力電圧２３０Ｖ時）を達成し、期待製品寿命は７年以上（周囲温度５０度、出力電力６００Ｗ、１日２４時間連続通電）としており、環境、信頼性を考慮している。 　制御にはデジタル化を採用。シリアル通信（ＲＳ−４８５）を搭載。これによって、ユーザー装置と電源間での通信を可能として電源の状態をリアルタイムで監視。予防保全、電源の保護機能動作設定、指令値変更などが可能になる。

　さらに固定電圧出力のＡＣ―ＤＣ電源としてだけでなく、広い可変範囲のＣＶＣＣ機能も搭載。ＣＶ制御範囲は２０―１２０％、ＣＣ制御範囲は２０―１００％。出力電圧可変範囲は、定格出力電圧が２４Ｖで４.８―２８.８Ｖ、同４８Ｖで９.６―５７.６Ｖ。

　サイズは１Ｕサイズ（１２７×４１×２５４ミリメートル）。

　医療機器に要求される入力両相Ｆｕｓｅ搭載。情報機器規格・ＩＥＣ６０９５０―１、医療規格・ＩＥＣ６０６０１―１Ｅｄ３.１（２ＭＯＰＰ）に加え、ＡＶ・情報・通信機器規格・ＩＥＣ６２３６８―１を取得。

　機能はリモートセンシング、パワーフェイル信号、ＡＣフェイル信号、リモートＯＮ／ＯＦＦ、並列運転などを搭載する。

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