電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月13日 190213_02 TDK 受動部品 インダクタ・トランス 自動車機器用

2520サイズで定格40Vを実現した車載電源回路用インダクタ


TDKの車載用金属磁性材系
パワーインダクタ「TFM−ALVA」

 TDKは、金属磁性材料をコア材とした電源回路用インダクタ「TFM252012ALVAシリーズ」を開発した。2520サイズで定格電圧40Vを実現するとともに大電流に対応。これにより、自動車における12Vバッテリから直接入力接続される電源回路での使用が可能になった。今月から当初月産500万個で量産。サンプル価格は50円/個。

 自動車は、各種制御機能の電装化をはじめ情報通信、自動走行運転などを目的に搭載されるECUの点数が増加傾向にある。中でもADASの高機能化は著しく、システム実装のために必要な各種ECUおよび、そこで使用される電源回路用インダクタの員数も増加傾向にある。

 部品点数が増加する一方で実装スペースは限られるため、小型、高性能で高信頼性の電子部品への要求が一段と高まっている。

 今回の新製品は、自動車の12Vバッテリから入力接続される電源回路に使用するパワーインダクタ。これまで定格電圧40Vは、フェライトコアを使った巻線型インダクタが主流だったが、形状が大きく、しかも大電流対応に限界があった。

 新製品は、独自の高絶縁化した新しい金属磁性材料、構造設計などによって、2520サイズで定格電圧40Vを実現。しかも大電流に対応が可能。

 また、使用温度範囲は、−55―+150度(自己温度上昇含む)と厳しい環境に対応し、AEC―Q200に準拠する。

 これによって、12Vバッテリから直接入力接続されるDC―DCコンバータなどでの使用が可能になった。

 インダクタンスは4.7μH。今後、1μ―4.7μHをラインアップする。

 既に同社は車載用メタル系パワーインダクタとして、定格電圧20Vの「TFM―ALMAシリーズ」を量産。これまで電源回路における2次側用として販売実績を伸ばしてきた。

 今回の新製品のラインアップによって、電源の1次側と2次側用を供給できることになる。

 同社では、車載用メタル系パワーインダクタとしては、年内に定格電圧40Vの3225サイズ(インダクタンス1μ―10μH)の量産を予定。さらに今後定格電圧40Vで2016サイズ、2012サイズへと小型化シフトを推し進める。

 また、12Vバッテリから48Vへと高電圧化することを踏まえ、定格電圧60―70Vに対応したメタル系パワーインダクタの商品化を目指す。


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