耐圧1200Vで導通損失1.7Vの車載用IGBT「RGSシリーズ」

ロームのAEC―Q101準拠車載向け 1200V耐圧IGBT「RGSシリーズ」

　ロームは、車載信頼性規格ＡＥＣ―Ｑ１０１に準拠した車載向け１２００Ｖ耐圧ＩＧＢＴ「ＲＧＳシリーズ」を開発し、量産に入っている。

　１２００Ｖ耐圧で導通損失１.７０Ｖと業界トップクラスの低導通損失を実現。電動コンプレッサのインバータ回路やＰＴＣヒータのスイッチ回路などアプリケーションの小型、高効率化に貢献できる。短絡耐量時間１０μ秒を保証した。

　航続距離を延ばすため、搭載バッテリの大容量化が進む電気自動車の高耐圧、低損失のパワーデバイスの要望に応え、従来の６５０Ｖ耐圧品に今回１２００Ｖ耐圧品をラインアップした。

　コレクタ電流２５Ａ、４０Ａ、還流ダイオード内蔵タイプ／ＩＧＢＴ単体の４機種を取りそろえた。１月から月産能力１００万個で量産している。サンプル価格（税別）は７５０円から。

　同時に開発し、量産を始めている６５０Ｖ耐圧品のコレクタ電流３０Ａ、４０Ａ、５０ＡのＩＧＢＴ単体タイプ３機種を加えて、７機種になった６５０Ｖ耐圧品と合わせて、「ＲＧＳシリーズ」は１１機種となった。

　生産は前工程をラピスセミコンダクタ宮崎（宮崎市清武町）で、後工程はローム　インテグレーテッド　システムズ　タイランドで行っている。

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