電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月14日 190514_01 FDK ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般産業用

体積エネルギー密度2.5倍の全固体電池


世界最高水準の高容量化を実現した
SMD対応小型全固体電池

 FDKは、全固体電池の量産化に向けた技術開発を加速している。18年12月にサンプル出荷を開始したが、さらにアプリケーションの開発を有利に進めるために高容量化に取り組み、2.5倍の体積エネルギー密度を達成。近くサンプル出荷を開始し、引き続き20年度の量産に向けた準備を進める。

 同社は、小型、高エネルギー密度、高い安全性、長寿命などの特徴を有する電池として、富士通研究所と17年2月に開発した高電位正極材料「ピロリン酸コバルトリチウム・Li2CoP2O7」を用い、18年12月に世界最高水準の高電圧のSMD対応小型酸化物系全固体電池を開発。その後、さらなるアプリケーション領域の拡大のために、高容量化を進めてきた。

 今回、同社は従来の内部構成と形成プロセスを改良することにより、従来比2.5倍の体積エネルギー密度(65Wh/L)の高容量化を実現した。

 さらに、今回の高容量化に合わせて、電子部品規格に準拠した形状への変更を行うことにより、酸化物系のバルクタイプのSMD対応小型全固体電池では業界最高の電池容量500μAh(同社従来比3.5倍)を実現するとともに、ユーザーが実装する際の利便性も向上させた。

 公称電圧は3V。サイズは4.5×3.2×1.6mm。質量は0.08g。使用温度範囲は−20―+105度。

産機や車載向け

 全固体電池は、IoT機器やウエアラブル機器、RTC(リアルタイムクロック)、SRAM・MCUなどの半導体関連製品、さらに従来の電解液を使用した電池では適用困難な過酷な環境下(高温、真空など)で使用される産業機器や車載電装機器などで安全・安心に電力を供給する。

 これまでの電池としての概念から、電子部品としての取り扱い領域になっている。

 同社は、今後の成長戦略の重点事業として、全固体電池の量産化に向けた取り組みを強化しており、引き続き新製品開発を加速する考え。


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