幅広いアプリケーションへの提案が可能なピエゾアクチュエータ

TDKのアクチュエータ

　ＴＤＫは、触覚フィードバック用ピエゾアクチュエータ「ＰｏｗｅｒＨａｐ」の製品ラインアップを拡充している。新たに小型で長方形のアクチュエータ「０９０４Ｈ０１４Ｖ０６０」および「１２０４Ｈ０１８Ｖ０６０」を開発し、サンプル出荷を開始した。これによって、スマホをはじめ、幅広いアプリケーションへの提案が可能になった。量産は、オーストリア工場で来春を予定している。

　新製品は、非常にコンパクトなデザインでありながら、大きな加速度と力を持ち、さらに反応時間は１ミリ秒未満という短さ。しかもフィードバック当たりの消費電力が少ないのが特徴的。

　アクチュエータの特性に加え、逆圧電効果を用いて良好なセンシング機能を提供する。ＥＲＭ（偏心回転質量）型モーターやＬＲＡ（リニア共振アクチュエータ）型アクチュエータといった従来の電磁ソリューションよりも技術的に優れている。

　０９０４Ｈ０１４Ｖ０６０は、９×３.７５×１.４ｍｍサイズで、１００ｇ質量負荷で３.３ｇ（ｐｋ）の加速度を発生し、最大変位が１５μｍ。消費電力は０.３５ｍｊ。

　１２０４Ｈ０１８Ｖ０６０は、１２×４×１.８ｍｍサイズで、１００ｇ質量負荷で５ｇ（ｐｋ）の加速度を発生し、最大変位が２７μｍ。消費電力は０.６ｍｊ。

　最大動作電圧は２機種ともに６０Ｖ。

　スマホ・タブレット、家庭用電気器具、ゲーム機器、ＶＲ／ＡＲ機器、デジタイザなど、幅広い分野で触覚フィードバック用として利用できる。

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