耐圧200Vで超低いIR特性のショットバリアダイオード

ロームの２００Ｖ耐圧ショットキーバリアダイオード 「RBxx8BM200」(右)と「RBxx8NS200」

　ロームは、車載向けの低消費電力で２００Ｖ耐圧のショットキーバリアダイオード（ＳＢＤ）「ＲＢｘｘ８ＢＭ／ＮＳ２００」を開発した。ＢＭはＴＯ−２５２、ＮＳはＴＯ−２６３Ｓパッケージ。

　同シリーズは、高温環境に最適なバリアメタルを採用することで、車載や電源機器の回路でＳＢＤを使用する際に最も大きな課題とされていたＩＲ特性を大幅に改善。このため、車載や産業機器など高温環境下でも熱暴走の心配なく、安全に使用できる。

　また、超低ＩＲ特性によって２００Ｖの高耐圧化を実現できたため、これまで２００Ｖの耐圧が必要だった車載システムで使用されていたファストリカバリダイオード（ＦＲＤ）からＳＢＤへの置き換えが可能になった。

　パワートレインなどの車載システム、産業機器インバータ、各種電源などの用途が見込まれている。

　９月から月産１００万個体制で量産を開始。サンプル価格は２５０円（単価、税別）。生産の前工程はローム・ワコー（岡山県笠岡市）、後工程はタイと韓国の同社子会社。

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