垂直レセプタクルを追加したUSBタイプC「DX07シリーズ」

航空電子のUSBタイプCコネクタ 「DX 07シリーズ」SMT型垂直レセプタクル

　日本航空電子工業は、USBタイプC準拠コネクタの製品バリエーションを拡充する。同社は、USBタイプCに準拠した「DX07シリーズ」に新たにSMTタイプの垂直レセプタクルを追加し、一般販売を開始した。販売中のタイプCレセプタクルコネクタ、プラグコネクタ、ケーブルハーネスと併せてDX07シリーズとして提供する。

　USBタイプCコネクタは、標準インターフェイス規格として、PC、スマートフォン、携帯機器、AV機器、ゲーム機などに幅広く搭載され、普及が進んでいる。

　タイプCの普及に伴い、様々な機器での採用への検討が進められる中で、モニターやMFP（マルチ・ファンクション・プリンタ）、パワーバンク（モバイルバッテリ）など、垂直レセプタクルが適した用途が増加している。同時に、使用用途の拡大に伴い、厚い基板から薄い基板まで様々な基板厚への対応が必要となっている。

　これらの要望に対応するため、同社は既に垂直レセプタクルコネクタを量産化していたが、今回、基板厚に関わらず実装が可能な、端子を全て表面で実装するSMTタイプを新たに開発し、販売開始した。従来製品の金属シェルDIPタイプに加え、基板の厚さを選ぶことなく実装が可能なSMTタイプのバリエーションを拡充し、顧客の要望に応えている。

　同社は、USBタイプCコネクタの規格検討段階から参画し、標準化に貢献してきた。現在、「DX07シリーズ」としてレセプタクルコネクタ、プラグコネクタ、ケーブルハーネスなど豊富なバリエーションをそろえ、販売している。今後もさらなるラインアップ拡充に努める。

　DX07シリーズ垂直レセプタクルの主な特徴は、USBタイプCスペシフィケーション・リリース1.4準拠。20ギガbpsの高速伝送対応（USB3.2Gen×2準拠）。USBパワーデリバリR3.0準拠（最大5A）。プラグの表裏方向を気にせずに挿抜が可能なリバーシブル構造。耐寿命性に優れたロック構造。基板厚にかかわらず実装可能なSMTタイプ。

　適用市場は、モニター、MFP、パワーバンク、ウオールアウトレットなど。

　一般仕様は、定格電流は最大5A。極数は24極。定格電圧AC20Vrms。接触抵抗は初期40mΩ以下。耐電圧AC40Vrms（1分間）。絶縁抵抗100MΩ以上。使用温度範囲マイナス30-プラス85度。挿抜寿命1万回。

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