電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月25日 191125_01 ルネサスエレクトロニクス 半導体複合部品 機能モジュール 一般産業用

産業イーサネット通信で機器間の時刻同期精度100万分の1秒以下のLSI


ルネサスのCC−Link IE TSN
「R-IN32M4-CL3」

 ルネサス エレクトロニクスは、次世代ネットワークEthernet TSN(タイム・センシティブ・ネットワーク)に対応した通信規格のCC-Link IE TSNを業界に先駆けてサポートする、産業イーサネット通信LSI「R-IN32M4-CL3」を開発した。

 同LSIは、TSN対応が先行しているCC-Link IE TSNのコントローラとして、機器間の時刻同期精度100万分の1秒以下の厳しい仕様に準拠する。

 ユーザーは「R-IN32M4-CL3」を採用することで、ACサーボ、アクチュエータ、ビジョン・センサーなど、より高速な応答制御が求められるアプリケーション機器やネットワーク通信で多用されるリモートI/OなどのTSN対応を実現できる。そのため超高速・高精度なモーション制御が可能になる。

 さらにTSNはIT用ネットワークとOT(オペレーショナル・テクノロジー)用ネットワークをシームレスにつないで相互運用が可能なため、品種と生産量がリアルタイムに変化するような変種変量生産に対しても柔軟な対応が可能となり、工場の総合的な生産性が向上する。

 新製品は20年2月から量産受注を開始する。

 開発に必要なソフトウエアとして、ドライバーソフトウエアに加え、TCP/IPプロトコル用ソフトウエアとCCL-Link IE TSNプロトコル用ソフトウエア、CC-Link IE Fieldプロトコル用ソフトウエアも提供する。

 また、パートナー企業のテセラテクノロジー社から評価ボードも提供される。

 R-IN32M4-CL3は、FPU(浮動小数点演算ユニット)機能を搭載したArm Cortex-M4コアと、リアルタイムOSのアクセラレータ、イーサネット通信アクセラレータで構成されるR-INエンジンをはじめ、ギガビット対応イーサネットPHYならびに、イーサネット通信用に1.3メガバイトRAMを内蔵。

 これにより、ソフトウエアとしてのリアルタイムOSや外付け部品も不要で、高速・大容量な通信への対応を実現する。また、従来のCC-Link IE Fieldもサポートする。


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