電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月28日 191128_01 ローム 受動部品 抵抗器 一般産業用

5025サイズで定格電力4Wのシャント抵抗器


端子温度と定格電力の関係グラフ<出所:ローム>

5025サイズで業界最高の定格電力4W
(端子温度90度時)を実現したシャント抵抗器「GMR50」

 ロームは、5.0×2.5×0.4ミリメートル(5025サイズ)で業界最高の定格電力4W(端子温度90度時)を実現したシャント抵抗器「GMR50」を開発し、11月から月産100万個体制で量産を開始した。

 7月から200円(税別)/個でサンプル出荷を始めている。生産は前工程、後工程ともにローム インテグレーテッド システム(タイ)で行う。

 5025サイズシャント抵抗器の定格電力はこれまで3W(70度)、2W(110度)だった。ロームは電極サイズをこれまでより大きくして基板に放熱しやすくした。

 また、熱集中箇所のない均一な熱パターンになるよう素子設計を見直した。モールド樹脂も耐熱性に優れたモールド樹脂を使用した。抵抗値5mΩ品を定格電力2Wで使用した場合、5025サイズの一般品に比べ表面温度上昇を57%に低減できる。

 抵抗体金属に高機能合金材料を用い、抵抗値5mΩで0−プラス25ppm/度を実現。周囲の温度変化に左右されにくい高精度な電流検出を可能にした。

 従来の6432サイズのシャント抵抗器の置き換えが可能。5025サイズシャント抵抗器2個並行使いなら1個に削減できる。エンジン周りのECU、モーター周辺回路の自動車をはじめ、汎用インバータ、パワーコンディショナなどの産業機器や、冷蔵庫、エアコンなどの大型家電のインバータの大電流でも安定した電流検出ができる小型シャント抵抗器の要望に応える。

 17年に開発し、量産中の6.4×3.2×0.4ミリメートル(6432サイズ)で3W(端子温度110度)の「GMR100」、今後ラインアップ予定の7142サイズで7W(110度)、10W(70度)の「GMR320」とともに、「GMRシリーズ」で4G携帯電話基地局で数十個使用されているシャント抵抗器が、次世代高速通信規格5Gの携帯電話基地局では4Gの2-4倍必要といわれるなど、CASE、MaaSでますます増大する小型高電力のシャント抵抗器の需要に対応していく。

 ロームは抵抗器が創業の製品。18年度までの累計出荷は2兆5000億個を超え、18年度の用途別出荷比率は自動車・産業機器関連65%、モバイル関連10%、民生・その他25%になっている。製品をチップ部品に絞り込んでいるものの、世界シェア11%で3位。18年度まで自動車や情報通信、産業機器向けの需要が大幅に増え、受給がひっ迫。19年度は市場の在庫調整や商社での在庫増もあり、需要は17年度並みで推移している。


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