電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月11日 191211_01 TDK 受動部品 フィルタ 一般民生用

受信感度を改善、温室劣化を防ぐオーディオライン用ノイズサプレッションフィルタ


TDKのノイズサプレッションフィルタ

 TDKは、ノイズ除去特性を維持しながら低歪み化を実現するフェライト材を使用することで、優れたノイズ減衰効果により受信感度を大幅に改善するとともに、チップビーズを使用した場合に発生する音質劣化の問題を解決するオーディオライン用のノイズサプレッションフィルタ「MAF1608GAD-L」を開発した。当初、月産500万個を予定し、量産を開始した。サンプル価格は30円/個。

 スマートフォンのスピーカやヘッドホンなどのオーディオラインからは、無対策のままでは配線から電磁ノイズが放出される。このノイズは内蔵アンテナに干渉して受信感度を低下させてしまう。そのため、ノイズ対策としてチップビーズを挿入するのが一般的だった。しかし、チップビーズはノイズを抑制する一方で、オーディオラインで重要な音質を劣化してしまう問題があった。

 今回の「MAFシリーズ」の新タイプは独自に開発したNi-Zn系低歪みフェライト材料を使用し、内部構造の最適化を図ることで、ノイズ対策部品挿入の弊害である音質劣化を抑制すると同時に、無線通信で使われる1ギガヘルツ以上の周波数やD級アンプノイズの周波数において高減衰特性を実現した。さらに低抵抗で定格電流2A以上を実現したことで、2W以上の出力が必要なスマートスピーカなどの据置スピーカラインでも使用が可能になった。

 特徴は@低挿入損失によって、D級アンプのスイッチング周波数、セルラー帯、ブルートゥース/Wi-Fiの無線通信の周波数におけるノイズ対策効果が得られるAオーディオラインにおける音声歪みの度合いを表す数値であるTHD+N特性ぼ数値を抑えることで、スピーカの出力に対する音声歪みを発生させないB低抵抗化によって音量低下を起こしにくく、1608サイズと小型ながら、大電流に対応することで、スピーカラインの高出力化など、用途を拡大できるなど。


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