制御ICとコイルを一体化した超低消費の３６V動作６００mA降圧ＤＣ／ＤＣコンバータ

DFN3030-10Bパッケージ

　トレックス・セミコンダクターは、　超低消費降圧コイル一体型ＤＣ／ＤＣコンバータの新製品「ＸＣＬ２３０／２３１シリーズ」を開発した。

　同シリーズは、制御ＩＣとコイルを一体化した３６Ｖ動作６００ｍＡ降圧ＤＣ／ＤＣコンバータ。コイルと一体化することで基板レイアウトが容易になり、部品配置や配線の引き回しによる誤動作やノイズを最小限に抑えることができる。入力電圧範囲は３.０―３６Ｖ、スイッチング周波数は１.２ＭＨｚ、同期整流回路を使用しており、高効率で安定した電源を実現する。パッケージは小型ＤＦＮ３０３０―１０Ｂ（３.０×３.０ｍｍ、高さ１.７ｍｍ）を採用。

　ＸＣＬ２３０シリーズは、ＰＷＭ制御により動作周波数を固定することで出力リップル電圧を小さく抑える。ＸＣＬ２３１シリーズは、ＰＷＭ／ＰＦＭ自動切り替え制御により軽負荷時の動作周波数を下げることで損失を低減し、軽負荷から重負荷まで全領域で高効率を実現する。０.７５Ｖの基準電圧源を内蔵し、外付け抵抗によって出力電圧は１.０―５.０Ｖの範囲で設定できる。

　ＸＣＬ２３０／２３１シリーズに採用した「クールポストタイプ」パッケージは、内部にＣｕポストを貫通させることにより上部のコイルは電気、熱ともにＰＣＢと低抵抗でつなげることが可能となり、スタック構造にもかかわらず低抵抗、高放熱が実現可能。

　ソフトスタート時間は内部で２.０ミリ秒に設定されており、さらにＥＮ／ＳＳ端子に接続する抵抗と容量で内部ソフトスタートよりも長い時間を任意に設定可能。保護機能として過電流保護機能、サーマルシャットダウン機能を内蔵している。

　ＸＣＬ２３０／２３１は現在量産中で、価格（税別）は３００円。

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