電波プロダクトニュース



200325_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月25日 200325_01 SMK 半導体複合部品 機能モジュール 一般民生用

同社従来品比で約55%減の低消費電力化を実現したSigfoxRFモジュール「WF941」


SMKのSigfox RFモジュール「WF941」

 SMKは、LPWAモジュールの製品ラインアップを拡充する。同社は24日、各種IoT用途向けに、同社従来品比で約55%減の低消費電力化を実現したSigfox RFモジュール「WF941」を開発したと発表した。電池駆動機器での電池寿命向上に寄与する製品として、拡販を強化する。

 開発したWF941は、Sigfox RC3(日本仕様)のアップリンクおよびダウンリンク通信に対応したアンテナ外付け、小型表面実装タイプのモジュール。同社従来品「WP931」と比較してRF出力が向上し、約55%減の低消費電力化を達成した。これにより、電池駆動機器の電池寿命向上に貢献する。

 同製品は、Sigfox Verified認証(モジュール認証)および電波法に基づく工事設計認証を取得済みで、70種類のアンテナから用途に適したアンテナを選択して使用できる。

 主な特徴は、高出力13dBm(Typ)で低消費電力の動作を実現。同社従来比(WF931)と形状、ピン配置、コマンドのコンパチ品。STマイクロエレクトロニクス社製RF IC(S2―LP)を用いたモジュール。登録済みアンテナ70種類。Sigfox通信確認が可能な評価キットを用意している。

 用途は、自動検針、施設管理、状態監視、配送物や設備の位置管理、スマート農業、見守りサービスなど。3月から受注活動を開始し、サンプル出荷開始時期は今年5月を予定する。

 主な仕様は、周波数はアップリンクが923.2MHz(バンド幅192kHz)、ダウンリンクが922.2MHz。準拠規格はSigfox RC3、ARIB STD―T108。外形寸法13×13×高さ2.3mm。上位インターフェイスはUART。送信出力は+13dBm(Typ)。受信感度(FER=0%)(Downlink)は−122dBm。伝送速度はアップリンク100bps、ダウンリンク600bps。電源電圧DC1.8―3.6V。消費電流(VDD=3.3V)(Typ)は送信時27mA、受信時15mA。スタンバイ電流(Typ)はスリープ時2μA、ディープスリープ時1μA。アンテナタイプは外付け。動作温度範囲−30―+85度。認証はSigfox Verified Certification、電波法(日本)。

 Sigfoxは、低価格・低消費電力・長距離伝送を特徴としたIoT向けの代表的な無線通信規格。様々な市場・用途での活用が期待され、多くの実証実験が行われている。

 同社は、Sigfoxのサービス開始当初から各種通信モジュールを販売してきた。同社では今後も、顧客の課題を解決する無線通信用モジュールのラインアップを拡充していく。


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